シオンの花と蝶

 10月7日にシオンの花について記しました。公園にたくさん咲いていて、陽の光を浴びて、多くの昆虫が集まっています。シオン(紫菀、Aster tataricus)はキク科シオン属の多年草で、別名はオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、オモイグサ(思い草)など。中国原産で、草丈は1m以上になり、秋に花茎から散房花序を伸ばし、白か、淡い紫色の頭花をたくさんつけます。そこに多くのチョウが集まってきます。

 中でも目立ったのがヒメアカタテハ。シオンの花に負けない、見事な模様の翅はシオンの花の中で輝いていました。他にキタテハ、モンキチョウが飛び交い、数の上ではイチモンジセセリヤマトシジミ、ウラナミシジミが競い合っていました。秋を愛でたくなる「花と蝶」を公園で楽しむことができました。

*画像はシオンの花に集まるヒメアカタテハ、キタテハ、モンキチョウ。シオンから「春に咲く紫菀」として「ハルジオン」と命名したのが牧野富太郎。標準和名はハルジオンですが、同類のヒメジョオン(姫女菀)との類似からハルジョオンとも呼ばれている。

ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハ

キタテハ

モンキチョウ