二つのサルビアの花

 サルビア・アズレア(Salvia azurea、Blue sage)はシソ科アキギリ属の宿根多年生植物。アメリカ南東部原産で、夏から秋にかけて空色の花を咲かせ、爽やかな秋風に揺れています。アズレアという名前の通り、花は透明感のある空色で、背丈の高い花が穂状にびっしりと咲き、秋空に映え、目を引きます。

 サルビアは品種によって開花期間が様々で、サルビア・アズレアは開花時期が晩夏~秋にかけて咲きます。一度植え付けると、ぐんぐんと伸び、サルビアの中では丈の高くなる品種です。

 サルビアは緋色の花が有名ですが、青紫のサルビアも忘れてはなりません。ブルーサルビアの学名はサルビア・ファリナセア(Salvia farinacea)。ブルーサルビアは咢(がく)が粉白色を帯び、和名はケショウサルビアです。ブルーサルビアは昭和時代の初めに渡来。5月から茎頂や葉腋から輪散花序をだし、青色から紫色の花を咲かせます。

 ブルーサルビアが10月の空の下でサルビア・アズレアと一緒に咲いていて、周りには多くの昆虫が飛び交っています。

*Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきています。薬用になるものが多いことから名づけられました。farinacea は「粉質の」という意味で、訳は「ケショウサルビア」です。

サルビア・アズレア

サルビア・アズレア

ブルーサルビア

ブルーサルビア