老人のための頭の小体操(2)

 問題を見つけ、解くことに邁進することは、解答のわかった問題をつくり、人を試すということとは大違いですが、昨今の詐欺にひっかからないための老人向けの実践的な訓練はそれなりに有意義なものです。前置きはこれくらいにして、以前につくった問題を再度みてみましょう。

(問題)

 A君はコンビニで買い物をして代金を払うことになった。代金は1004円と言われ、財布を見ると1000円札1枚、5円玉1個、それに1円玉が3個あった。財布のお金が足りていて安堵しながらも、残念ながら1円玉は使えず、財布に残ったままになると思いながら、1005円払い、つり銭をもらった。つり銭は1円で、1円玉が戻ってきた。財布の中の使ってしまいたかった3枚の1円玉と合わせれば4円になるので、これ幸いにと4円を再度レジの従業員に出し、「きっかり4円あるので、これを出すから、先ほど払った1005円の5円は返して下さい」と頼んだ。

 さて、あなたがレジの従業員なら、A君にどのように対応しますか?特に、A君の間違いを説明して下さい。