バラ科ザイフリボク属のジューンベリーの原産地は北アメリカ。花も実も紅葉も楽しめ、果樹だが、庭木としても人気が高い。初夏につける実は赤から黒紫に変化。甘くクセのない果実は生で食べるだけでなく、パイやジャムの材料としても利用される。
ジューンベリーの和名は「アメリカザイフリボク」、「シデザクラ(四手桜)」。「ザイフリボク(采振木、采振り木)」とは奇妙な名前である。細長く、そしてわずかに波打つ白い花びら5枚からなる花が枝上に密生するのがザイフリボク。ザイフリボクの「ザイ」は采配の采に由来する。采配は戦場で大将が指揮するときに用いた、何枚もの細く切った紙の房を棒の先につけた道具。今でも陣頭に立って指図する際に「采配を振る」と言う。シデ(紙垂)とは、しめ縄、玉串、祓い串など神道で用いる、白い長い紙をジグザグに折ったもののこと。こんな説明とジューンベリーの花や実は現在の私たちにはまるでピントが合わない。
6月頃に果実を収穫できることから、ジューンベリーという俗称がつき、赤黒く熟す実は魅力的(画像は5月下旬の赤くなり出した実)。ジューンベリーは、5月頃から実をつけ始める。次第に赤くなり、6月頃になると熟して、やや黒ずんでくる。触れて、実がはずれたら食べ頃。



