シオンの花 

 シオン(紫菀、Aster tataricus)はキク科シオン属の多年草で、別名はオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、オモイグサ(思い草)など。中国原産で、草丈は1m以上になります。秋に花茎から散房花序を伸ばし、白か、淡い紫色の頭花をたくさんつけます。

 シオンの栽培の歴史は古く、平安時代の『今昔物語』には「思い草」の名前で登場します。本来は根を薬用としていましたが、平安時代頃からは観賞用として植えられるようになりました。

*シオンから「春に咲く紫苑」として「ハルジオン」と命名したのが牧野富太郎。標準和名はハルジオンですが、同類のヒメジョオン(姫女菀)との類似からハルジョオンとも呼ばれている。

ハルジオン

ヒメジョオン