春にはハルジオン(春紫苑)が咲き、夏になるとヒメジョオン(ヒメジオン、姫女苑)が咲き出す。今は既にヒメジョオンの花が咲き、その花の色は白色。ハルジオンは牧野富太郎の命名で、春に咲く紫苑(しおん)という意味。シオン(紫苑)とは夏の終わりに咲く紫色の花のこと。ハルジオンはつぼみのときに下を向いているのに対して、ヒメジョオンは上を向いていることで見分けられる。
ヒメジョオンは北アメリカ原産のキク科の花で、明治時代に入り、鉄道に乗って日本全国に広まったそうである。そのため、別名がテツドウバナ。ハルジオンが咲いていたと思っていたら、いつの間にかヒメジョオンに咲き変わっている、そんな風に季節は何気なく変わっていく。