タイサンボクの花の中をのぞく

 5月22日にタイサンボクについて記しました。人気のある樹木で、公園や庭園、街路によく植えられていて、湾岸地域でもあちこちで見ることができると述べました。ところが、その花は私の身長よりはるか上にあるため、なかなか花の全容を覗き見ることができません。

 花には芳香があり、花弁は乳白色で肉厚、花弁は6枚で、裏側の3枚の萼片も同じ色、形、大きさといったことを含め、花弁の中を無理やりに覗き込んでみたのが画像です。

 無理やり中を見るなど、良い子はマネしてはいけないことですが、それを行うのが生物学の観察や実験です。大袈裟に言えば、倫理と科学がぶつかり合うのです。たかが花の観察なのですが、そこに倫理と科学の対立があることが何を意味するか、その解明は決して簡単ではありません。