タイサンボクの白い花

 アメリカ南部を原産とするモクレン科の常緑高木。人気のある樹木で、公園や庭園、街路によく植えられている。湾岸地域でもあちこちで見ることができる。

 タイサンボクが日本に渡来したのは明治初期で、新宿御苑に最初に植えられたとされる。開花は5月から7月で、直径10~25センチの大きな花が枝の先で上向きに咲く。遠くから目立つが、たいていは高い場所にある。これは観察には不都合で、私などは梯子を使いたくなる。花には芳香があり、花弁は乳白色で肉厚。花弁は6枚が基本だが、裏側の3枚の萼片も同じ色、形、大きさになるため、花弁がより多くあるように見える(画像)。