シャクヤクの花

 既に記したシャクヤク芍薬)はボタン科の多年草。初夏に大形のボタンに似た花が咲くのだが、今年は既に花が開いている。シャクヤクは中国やモンゴルなど東アジアが原産で、日本へは平安時代以前に薬草として伝わり、その後観賞用として多種類の園芸品種が作られた。

 ヨーロッパへは18世紀前半に伝わり、イギリスやフランスを中心に品種改良が行われてきた。花は一重、八重があり、花色も様々。

*ボタンもシャクヤクもボタン科ボタン属の植物。木本性(樹木)のものをボタン、草本性(草)のものがシャクヤク。ボタン属33種の中で木本性は数種で、多くは草本性。シャクヤクはボタンが咲き終えると、咲き出す。画像は「八千代椿」。