カナヘビの自切:補足

 トカゲとカナヘビは「爬虫類」の仲間。そんな爬虫類の中でも最大の種数を誇るのが有鱗目(ゆうりんもく)で、その中で足(四肢)があるのがトカゲ類、足がないのがヘビ類。トカゲとカナヘビはいずれもトカゲ類です。

 本州にはニホントカゲニホンカナヘビが棲息し、外見上の一番の違いは体のツヤ感。ニホントカゲは体全体にやや光沢があるのに対して、ニホンカナヘビは体全体がざらざらしています。尻尾の長さも違い、トカゲの方が尻尾は短く、カナヘビの方が長い尻尾をもっています。

 カナヘビ自切する理由は、環境悪化によるストレス、他の個体からの攻撃です。天敵に襲われると、尻尾を自切する本能が備わっています。カナヘビの尻尾は、切れても再生します。ただし、再生尾は元の尻尾と同じように機能するわけではありません。再生した尻尾は元の尻尾とは色や長さが異なり、元の尻尾と同じように動かすことができない場合があります。再生までにかかる期間は個体差があり、2週間から数か月程度かかることが一般的です。