自切したカナヘビ

 カナヘビは「ヘビ」とついているが、カナヘビカナヘビ属というトカゲの総称。アジアのほか、ヨーロッパ、アフリカに広く分布し、約26属280種が確認されている。日本でカナヘビといえば、ニホンカナヘビで、公園や河川敷、人家の庭先などでも見かける。

 昨日偶然に見つけたのが自切したばかりのカナヘビ。歩道のブロックからそのサイズがわかるのだが、切り離された長い尾は見つけることができなかった。ニホントカゲだけでなく、ニホンカナヘビも驚異を感じたら尾の一部を切り捨てる「自切」ができる。切れた尾は再生するが、カナヘビにとっては大きな負担を伴う。カナヘビやトカゲは、「トカゲの尻尾切り」という言葉があるように、「尻尾の自切」をする。何らかの危機にあった時に、自ら尻尾を切り離し、その間に本体は逃げるという荒業だ。

 とはいえ、ダメージはあるので、一般的に自切は一度きり。再生までには数か月かかる。この辺の具体的データはYouTube などに多くの投稿がある。

*最後の画像は自切していないカナヘビ