コトネアスターの赤い実

 コトネアスターCotoneaster)はバラ科の常緑低木。ピラカンサに似ているが、葉の部分に鋸歯がなく、枝に棘が生えない。木の高さが高さ30~40cmで、枝は地を這い、地面に接すると節から根を出す。実は0.6~0.7cmのナシ状果で赤色に熟し、冬まで残る(画像)。

 コトネアスターには50種近くの品種があるが、多くはインド北部、チベットを原産地とする。この一種であるベニシタン(紅紫檀ホリゾンタリス)は、明治初期に日本へ渡来した。コトネアスター・オータムファイアーはヤナギバシャリントウを改良した園芸種で、今はグランドカバー用に広く植栽されている。

  5~6月に咲く花はクリームがかった白色で、晩秋(11~12月)になると小さいリンゴのような赤い実をつける。「コトネアスター」は、「マルメロに似て非なるもの」という意味。

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