ニシキギはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。花期は5月~6月で、庭園樹、公園樹、盆栽としてあちこちでよく見かける。名前の由来となった錦色の紅葉が既に始まっているが、枝にコルク質の翼があるのが特徴で、蒴果は熟して裂けると、真っ赤な仮種皮に包まれた種子が出てくる(画像)。
紅葉し始めたニシキギに近づき、目を凝らすと、何とキバラヘリカメムシ(カメムシ目ヘリカメムシ科)が群がっているではないか。調べてみると、キバラヘリカメムシは、4月から11月にかけ、あちこちに見られ、成虫で越冬し、ニシキギやマユミの仲間に群生するようである。
画像はキバラヘリカメムシの幼虫と成虫のもの。ニシキギの赤い実もカメムシたちの食料なのだろう。