トウガラシにも観賞用があり、その一つがブラックパール。その葉色は若葉のときはグリーンで、成長とともに、また温度が上がって陽にあたると、光沢のある黒色に変わります。黒色の実は辛く、成熟するとダークレッドへ色を変えます。赤から黒に変わるのではなく、黒から赤に変わるところが特徴です。全体を見ると、黒い葉っぱに光沢のある黒い実と紅い実が一緒についているように見えます。。
観賞用トウガラシは、熱帯アメリカ原産のナス科の多年草。トウガラシの仲間であるトウガラシ属の植物は、南北アメリカを中心に20~27種が分布していますが、観賞用に限らず、日本で栽培されるトウガラシのほとんどは一つの種を元に改良されたものです。この種は北アメリカ南部、南アメリカ北部に分布する原種で、シシトウもタカノツメもこのアンヌム種の改良品種です。日本へは1542年にポルトガルから伝わり、当初は食用ではなく、薬として用いられていたようで、観賞用トウガラシの栽培が始まったのは江戸時代。