アゲラタムの花

 さわやかな青や紫を中心に、小さく可憐な、アザミに似た花を咲かせるアゲラタムは熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。日本では冬越しできないため1年草として扱われます。使い勝手のよさが特徴ですが、矮性種と高性種の二系統があり、寄せ植えや前景としても重宝されています。

 アゲラタムは中央アメリカ、メキシコを中心に約60種が分布するキク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)の植物です。その中で栽培されるのは、南アメリカに分布するカッコウアザミと、メキシコを中心とした中米に分布するムラサキカッコウアザミです。日本でも沖縄で帰化植物として定着しています。日本には明治時代に渡来し、戦前から栽培されてきました。

 アゲラタムの和名はカッコウアザミ。葉が漢方薬カッコウの原料になるカクミドリ、花がアザミに似ていることから名づけられました。画像はアゲラタムの高性種、あるいは中高性種で、花壇や鉢に植えるには長すぎるため、切り花用として栽培されています。涼しげな色で他の花を引き立たせます。アゲラタムのよく知られている特徴は、春の5月から秋の11月までと花期が長いことです。

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