キク科カッコウアザミ属のアゲラタムは爽やかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、可憐な花を咲かせる。メキシコ原産の、非耐寒性の多年草だが、園芸上は春播きの一年草。花期が長く、花つきもよく、今あちこちの花壇で咲いている。青系の花で、とても花期が長いのがアゲラタムの特徴。花色は青、紫、白、ピンクなどで、開花期は初夏から秋までと長い。アザミに似た姿をしている。
花をよく見ると、舌状花がなく筒状花(花の中心に見える花)で、糸を束ねたような独特の形をしている(画像)。属名の「アゲラタム(Ageratum)」は、ギリシャ語の「ageratos(古くならない、年をとらない、不老長寿)」から来ていて、和名の「カッコウアザミ(霍香薊、郭公薊、勝紅薊)」は、カッコウ(霍香)と呼ばれるシソ科の薬草であるカワミドリの葉の香り、あるいは葉姿が鳥の霍香に似ていて、アザミに似た花を咲かせるからと言われている。英名は花の特徴から「Floss flower(繭綿の花)」、「Pussy foot(子猫の足)」。