モナルダの花

 モナルダ、あるいはタイマツバナはシソ科の多年草本。原産地は北アメリカ。モナルダは夏の花壇を彩る花として親しまれ、暑さに負けず、力強く咲く。タイマツバナとも呼ばれるように、鮮明な赤い花が盛り上がるように咲き、苞も赤く色づく。品種が多く、花は赤のほかにも、白、紫など多彩である。

 モナルダ属には16種ほどがある。全草にさわやかな香りがあり、ミカン科のベルガモットオレンジに似ていることから「ベルガモット」とも呼ばれ、ハーブティーとして利用されている。

 モナルダの花期は6月~8月。花期になると、真っすぐに伸びた茎の頂部に、花径4~6㎝程度の頭状花を咲かせる。頭状花は小さな唇形花の集合体で、唇形花は放射状に並んで咲いている。

*唇形花はシソ科やゴマノハグサ科の植物によく見られる花の形で、筒状の花の先が上下に分かれて唇のような形になる花のこと。このような説明は言葉のもどかしさを示していて、画像の姿を直接に見る方が遥かに分かりやすい。