今年のキバラヘリカメムシ

 湾岸地域では昨年までキバラヘリカメムシがたくさん見られたのだが、全国的にカメムシの大量発生が見られた今年、不思議なことに湾岸地域でキバラヘリカメムシを見たのは昨日が最初だった。少々安堵したのだが、数は少なく私が確認できたのは5個体だけだった。キマダラカメムシアカスジカメムシはあちこちで見られたのだが、キバラヘリカメムシは昨日まで確認できなかったのだ。

 昆虫には、チョウのように卵、幼虫、サナギ、成虫というように、幼虫時代と成虫時代では形態も行動もまるで変わるものがあり、「完全変態」と呼ばれている。例えば、イモムシとチョウは完全変態するが、カメムシの仲間は「不完全変態」で成長する。劇的に変化するサナギ時代がなく、卵から孵化して1齢幼虫になり、5回脱皮を繰り返し、最後に羽化して成虫になるのがカメムシたちである。1齢から5齢までの幼虫は似ている。各齢で大きさ、色具合、模様などが変化しながらも、成虫の形態が翅と外部生殖器を除いて幼虫形態とほぼ同じで、しかも、幼虫と成虫の間に蛹を経ない。だから、幼虫と成虫が混在する姿を見ることができる(最後の画像で、昨年のもの)。

 昨日私が見たキバラヘリカメムシはどれも既に成虫だった。