セイタカアワダチソウの花と昆虫たち

 セイタカアワダチソウ(背高泡立草)はキク科アキノキリンソウ属の多年草。一時ほどの隆盛はなくてもあちこちで黄色の花が目立つようになってきた。北米原産で、外来生物としてススキなどの在来種と競合。11月頃まで開花し、河原や空き地などに群生する。濃黄色の小さな花をつけ、種子だけでなく、地下茎でも増える。

 セイタカアワダチソウは日本の植物で初めてアレロパシーが認められた。沼田真はセイタカアワダチソウの「cis-DME」が地中に残留するアレロパシー物質であることを解明。cis-DMEはイネ、ブタクサ、ススキの生育を地上部・地下部共に抑制するが、セイタカアワダチソウ自身の種子に対する強い発芽障害も起こす。戦後日本でセイタカアワダチソウが急激に広がったのはこのアレロパシーのため。純群落を形成して繁茂し、空き地や放棄畑などで大群落を形成した。さらに、花粉アレルギーの元凶だと濡れ衣を着せられ、嫌われる植物になった。だが、セイタカアワダチソウは虫媒花で、風媒花ではない。

 キンケハラナガツチバチは金毛の名の通り、金色の毛が胸全体と腹部の各節の後縁に生えているツチバチ科のハチ。オスはメスよりも体が小さく、毛の色がやや薄いなどの雌雄の違いがある。画像は触角が短いメス。オスに見られる腹部の黄色い部分がメスは黄色い毛だけになる。キンケハラナガツチバチは個体数が多く、夏の暑い時期から11月頃まで活動している。キンケハラナガツチバチはコガネムシの幼虫に寄生するという、極めてユニークな生態を持っている。『ファーブル昆虫記』にはそのわかりやすい説明がある。メスバチは土の中にいるコガネムシの幼虫に卵を産み、卵は羽化するまでコガネムシの幼虫の中で幼虫を食べて育つ。

 チャバネセセリはセセリチョウ科のチョウで、北海道以外に分布し、やはり11月頃まで活動する。都市、公園、農地などの草地や花壇でもよく見かけ、特に秋に増加する。

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