2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シュウメイギクの花

シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科の多年草で、湾岸地域でも公園などでよく見ることができます。日本で自生しているものは中国原産だと言われています。地下茎でよく増えるので、群生している姿も見かけます。 シュウメイギクは草丈60㎝~1m程度で、華…

クフェア(メキシコハナヤナギ)の花

学名クフェア・ヒッソピフォリア(Cuphea hyssopifolia) はメキシコ、グアテマラ原産の50㎝ほどにしかならない常緑低木で、花色はピンクから薄ピンク、白色(画像)などがあります。花は1㎝にも満たない小さな花ですが、 刈り込みに強く、次々花を咲かせます…

ユーフォルビア・ダイアモンドフロストの花

ユーフォルビア・ダイアモンドフロストは、多年草または常緑低木。耐寒性がないため、日本では一年草として扱われます。夏の暑さに強く、4月~11月頃に白い繊細な小花を次々と咲かせます。ポインセチアの仲間で花が咲くと、苞が白くなり、その苞を鑑賞する植…

伝承から芸能へ:ふるさと化と脱ふるさと化

上記のタイトルで既に記事を書きました。それをある観点から見直してみましょう。 ふるさとである信越地方の言い伝え、伝承、民話などを探っていくと、もっぱら神話中心の出雲文化の信越への伝播があり、その後に登場するのが妖怪や鬼、大泥棒の物語です。さ…

ジュウガツザクラの花

今年もららぽーと豊洲の傍にある晴海橋公園のジュウガツザクラ(十月桜)が咲いています。数本の桜の木が植えられていて、少し寂しげに、でも綺麗に咲いています。十月桜の開花時期は10月下旬から翌年1月初旬までと、3月末から4月初旬までで、二度咲きします…

カクレミノの実

既に何度かカクレミノ(隠蓑)について述べてきました。葉は濃緑で光沢がある卵形の単葉で、枝先に互生します。花は6月から8月に咲き、実は長さ1cmくらいで先端に花柱が残り、晩秋に黒紫色に熟します。11月に入り、そのカクレミノの実が黒紫色に熟しています…

いもり池:自然の逸品、宝物

いもり池の畔に新しい妙高高原ビジターセンターが最近仮オープンし、いもり池の存在がさらに重要になっています。でも、私にはこの池が不思議極まる存在で、気になって仕方ないのです。 『妙高高原町史』(1986年)には、いもり池でのヒツジグサとスイレンの…

ケイトウの花

ケイトウ(鶏頭、鶏冠)はヒユ科ケイトウ属の一年草です。ケイトウの歴史は古く、奈良時代に中国から渡来してきた植物で、万葉集にも登場するほど、日本になじみの深い植物です。 鶏のトサカ(鶏冠)のように、真っ赤な花を咲かせていることから「ケイトウ」…

オシロイバナの花

オシロイバナ(白粉花、白粧花)はメキシコ原産で、江戸時代始めごろに渡来。美しい花のため観賞用に栽培されますが、今では広く野生化しています。開花時期は6月末から10月末頃で、今年もそろそろ終わりです。寺の鐘のような形のタネをつぶすと、白粉(おし…

紅葉図

湾岸地域でも紅葉が色づき始めました。日本中で紅葉の記事、投稿が相次いでいます。となれば、思い出すのは紅葉伝説。「鬼滅の刃」で脚光を浴びる鬼たちですが、その鬼が登場するのが戸隠、鬼無里、別所温泉などに伝わる鬼女伝説です。この伝説は室町時代か…

イタドリの花と実

若葉を揉んで貼り付けると痛みが取れるので「痛み取り」と言われ、訛って「イタドリ(虎杖)」になった。また、「虎杖」は、若い茎に赤い節が多くつき、それが虎の模様に見えるところからつけられたのが中国名の由来。 茎は酸っぱく、私も子供の頃に食べた記…

ベニシタン、あるいはコトネアスターの赤い実

紅紫檀(ベニシタン、あるいはコトネアスター)は寒さに強く、実や紅葉が美しく、小型の種類があるために、盆栽や庭園樹としてよく栽培されています。コトネアスター(Cotoneaster)のcotone はマルメロの古いラテン語表記で、-aster は「-に似ているもの」な…

伝承から芸能へ:ふるさと化と脱ふるさと化

信越地方の言い伝え、伝承、民話などを探っていくと、神中心の出雲文化の後に登場する妖怪や鬼の物語、さらには近代の雪国の自然、祭りの行事や風習(例えば、『北越雪譜』)へと移っていきます。『児雷也豪傑譚』という合本を辿るなら、能や歌舞伎を経て、…

ミヤマシキミの赤い実

ミヤマシキミは、ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木で、別名シキミア(スキミア)とも呼ばれ、庭木として人気があります。10月頃に成熟する赤い実はマンリョウなどと同様に、冬の庭園に彩を添え、地方によっては仏花や正月の飾り花とされてきました。実の「…

キンモクセイとヒイラギモクセイの花の香り

既に紹介したヒイラギモクセイはギンモクセイとヒイラギの雑種で、湾岸地域でもよく植栽されています。ヒイラギモクセイの葉の形と大きさはキンモクセイから、葉の周りが棘になっているのはヒイラギから受け継いでいます。開花時期は、10月の中、下旬で、キ…

ツワブキ、ユリオプスデージー、マーガレットコスモスの黄色い花

ツワブキ(艶蕗)を見ていつも私が思い浮かべるのは「蕗」で、正に「艶のある太い蕗」。ツワブキ(石蕗、艶蕗)はキク科ツワブキ属の常緑多年草で、葉柄は食用になる。海沿いの草原や崖、林の縁によく見られ、葉はフキ(蕗)に似ていて、革質でつやがあるこ…