カクレミノの実

 既に何度かカクレミノ(隠蓑)について述べてきました。葉は濃緑で光沢がある卵形の単葉で、枝先に互生します。花は6月から8月に咲き、実は長さ1cmくらいで先端に花柱が残り、晩秋に黒紫色に熟します。11月に入り、そのカクレミノの実が黒紫色に熟しています(画像)。

 葉が隠れ蓑のような形になるのは木が若いうちだけで、成木になると卵型になります。この葉の形の変化は次のような適応シナリオによって説明されています。暗い場所では下の葉にも光が当たりやすいように切れ込みのある形にした方が有利であり、光が十分当たる場合は厚くて面積の狭い葉をつける方が有利です。

 カクレミノは鉢植えや庭木として人気があり、公園や神社等によく植えられています。そのためか、湾岸地域の公園でも珍しくなく、よくお目にかかります。私が好きな植物の一つです。

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