ベニシタン、あるいはコトネアスターの赤い実

 紅紫檀(ベニシタン、あるいはコトネアスター)は寒さに強く、実や紅葉が美しく、小型の種類があるために、盆栽や庭園樹としてよく栽培されています。コトネアスター(Cotoneaster)のcotone はマルメロの古いラテン語表記で、-aster は「-に似ているもの」なので、コトネアスターは「マルメロに似ているもの」という意味です。サンザシ属と似ていますが、葉の部分に鋸歯がない、枝に棘が生えないなどの違いがあります。また、ピラカンサによく似ていますが、コトネアスターの葉には鋸歯(きょし)がないこと、枝にはとげがないことで区別できます。

 コトネアスターの仲間は北半球に約400種が分布していて、中国原産のベニシタンは赤色の果実と枝が横に広がる樹形で、最も広く栽培されています。紅紫檀(ベニシタン)の園芸品種である白紫檀(シロシタン)は、名前の通り、白い花が咲きます。

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