ノイバラの実の冬景色

 ノイバラは落葉性のバラで、その別名は「野薔薇」なのだが、「野茨」の字が断然好きである。日本の野のバラの代表で、白い花はナニワノイバラより小さいが、芳香が強く、花弁は5枚ある。「イバラ」は棘のある植物全般を示す総称。花より目立つ「実」は萼筒が変化したもので、萼片の跡がしっかり残る(画像)。秋から冬にかけて赤く熟すが、冬に葉が落ちた後も枝に残る。寒い冬の茨のような環境の中で、赤い実は妙に暖かい。

 ノイバラ(野茨)は日本の野生のバラで、「ノバラ」として親しまれるものの代表的なもの。野に咲くイバラで「ノイバラ」と名付けられたが、「イバラ」は棘のある植物全般の総称。ノイバラはテリハノイバラやハマナスと並ぶ重要な原種であり、万葉の時代から歌に詠まれてきた。

 その実は萼筒が変化した偽果で、底部には萼片の跡が残る。秋から冬(9~11月)にかけて赤く熟すと、野鳥が採食する。冬に葉が落ちた後も枝に残り、中には長さ3~4mmのそう果が5~12個入っている。

*最初の3枚の画像がノイバラの実、最後の画像は冬のバラとその実