冬のノイバラ(野茨)

 ノイバラは落葉性のバラだが、別名の「野薔薇」より「野茨」の方が断然いい。日本の野のバラの代表で、白い花はナニワノイバラより小さいが、芳香が強く、花弁は5枚ある。「イバラ」は棘のある植物全般を示す総称。

 花同様に目立つ「実」は萼筒が変化したもので、萼片の跡がしっかり残る(画像)。秋から冬にかけて赤く熟すが、冬に葉が落ちた後も枝に残る。寒い冬の茨のような環境の中で、赤い実は妙に目立つ。