師走のガガンボ、カメムシ、ハナアブ

 キリウジガガンボは水田や畑だけでなく、都市でも見られる昆虫です。イネの害虫とされるガガンボで、体は灰褐色。翅の前縁に沿って褐色で、幼虫がイネの根を食べるため、切蛆(キリウジ、根っこを切るウジムシ)と呼ばれます。

 キリウジガガンボはハエ目ガガンボ科の昆虫で、蚊に似ていますが、はるかに大きく、血は吸いません。ガガンボの幼虫は水中や土中に住み,植物の根などを食べています。タデ科のツルソバ(蔓蕎麦)は蔓性の多年草で、既に記しましたが、画像の一つがこの花に来ていたキリウジガガンボです。

 「ガガンボ」とは聞き慣れない名前ですが、漢字では「大蚊」、「蚊々姥」、「蚊々母」で、一つ目は巨大な蚊という意味です。また、蚊の乳母、姥の意味となる「蚊々(カガ)姥(ウバ)」、蚊の母の意味となる「蚊々(カガ)母(ボ)」が転じたとも言われています。

 ハナアブの仲間のフデヒメヒラタアブはホバリングしながら、花から花へと飛び回ります。「アブ」とありますが、いわゆるアブの仲間ではなく、ハエの仲間です。その名の通り、成虫は花に飛来して蜜や花粉を食べます。キバナコスモスの花にはこのアブとカスミカメムシが見えます。また、キク科の花の中にもカスミカメムシが見えます。妙に叙述的な名前のウスモンミドリカスミカメはキク科の植物を食用にしていて、体は光沢が弱く、褐色の不明瞭な斑紋があります。カスミカメムシ科にはたくさんの種類の昆虫がいますが、5mm前後の小型のものが多く、ウスモンミドリカスミカメも同じようなサイズです。