ユリオプスデージーはキク科の常緑の低木ですが、その花の中に見つけたのが淡い黄緑色をした小型のカスミカメムシです。何とも憶えにくい名前ですが、妙に叙述的な名前のウスモンミドリカスミカメはキク科の植物を食用にしていて、体は光沢が弱く、褐色の不明瞭な斑紋があります(画像)。
ウスモンミドリカスミカメは昆虫のカメムシ目の中の「カスミカメムシ科」の昆虫の一つです。カスミカメムシ科にはたくさんの種類の昆虫がいますが、5mm前後の小型のものが多く、ウスモンミドリカスミカメも同じようなサイズです。
小さな生き物がいる世界があり、観察者としての私は彼らを壊すことが簡単にできるのですが、彼らを理解することはまずもって不可能だと強く感じます。作ったり、壊したりすることができても、それと意思疎通ができているかどうかはまるで別問題で、殺人は簡単でも仲直りは厄介ということで、普通のサイズの世界でもそれがなかなかできないのが昨今の世界です。盲目でも壊せるが、盲目では見ることができない。知らなくても壊せるが、知らないと相手のことがわからない。わかり、わかり合うことは今のところ神業。
*二枚目の画像の花はノースポール