リナリアの花

 リナリア(Linaria)は春から初夏にかけてキンギョソウ(金魚草)を小さくして咲かせたような花を咲かせるオオバコ科の半耐寒性一年草。別名はヒメキンギョソウ(姫金魚草)。まだ1月なのに小さなリナリアの花が咲いていてちょっと驚きました。

 リナリアはヨーロッパ、北アフリカ、アジアの温帯地域を中心に150種ほどが分布し、日本で流通しているリナリアリナリア・マロッカナ種と、リナリア・ビパルティタ種、そして、その交雑種です。日本へは明治時代末期に渡来しました。

 リナリアは花径1~2㎝程度の唇形花を多数、穂状に咲かせます。唇形花は筒状になった花の先が上下に分かれ、唇のように見える花で、花は上唇が直立して2裂し、下唇は凸形で中央が大きく盛り上がり3裂しています。「ヒメキンギョソウ」という和名はこの花姿に由来しますが、キンギョソウの近縁種ではなく、キンギョソウリナリアとは異なる属の植物です。

 リナリアの花によく似ている野の花の一つがマツバウンラン(松葉海蘭、画像は以前のもの)。二つとも花は唇形花。マツバウンランはオオバコ科の一年草または二年草。よく見ると、園芸種リナリアと野生種マツバウンランはそれぞれ「園芸」と「野生」の特徴を示しながらも、二つの種の間の結びつきを示しています。

マツバウンラン