2025-07-25から1日間の記事一覧

夏のツバキの実

動物も植物も家畜や食料として人間に役立ってきましたが、動物のペットに対応するのが植物では園芸植物。園芸植物としてのツバキは人気が高く、多くの愛好家が様々なツバキを倦むことなく作出してきました。日本の野生のツバキはヤブツバキとユキツバキが代…

シオヤアブとアオメアブ

シオヤアブ(塩屋虻)はハエ目(双翅目)ムシヒキアブ(虫引虻)科の昆虫。「塩屋虻」という名前は、成虫のオスの腹の端に白い毛が密生し、塩を吹いているように見えることに由来する(二番目の画像がオス)。この白い毛はメスにはなく、オスとメスの見分け…

コブシの袋果(2)

肝心のコブシの集合果に話を戻しましょう。コブシの集合果が動物たちを集めるための適応かどうかはよくわかっていません。果実が動物を使った繁殖方法の一つであることはよく知られていますが、コブシについての実証研究は意外に少なく、大抵は推測の域を出…

コブシの袋果(1)

モクレン科のコブシは落葉広葉樹で、北海道から九州まで広く自生しています。早春にレモンのような香りのある白い花を咲かせ、春の訪れを告げる里山の花木で、団塊世代の私には「北国の春」と結びついています。近年は街路樹や公園樹として利用されることも…

カノコユリの花

カノコユリ(鹿の子百合、Lilium speciosum)の別名はドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)。日本では、九州や四国に分布し、花弁がそりかえるような花姿と、花弁に鹿の子模様の斑点があり、下向きに咲くユリ(画像)。ユリのなかではやや遅咲…