シオヤアブとアオメアブ

 シオヤアブ(塩屋虻)はハエ目(双翅目)ムシヒキアブ(虫引虻)科の昆虫。「塩屋虻」という名前は、成虫のオスの腹の端に白い毛が密生し、塩を吹いているように見えることに由来する(二番目の画像がオス)。この白い毛はメスにはなく、オスとメスの見分けは簡単につく。また、オスとメスでは体格差もあり、メスの方が大きく、性差ははっきりしている。このようにまとめると、シオカラトンボやローランドゴリラを思い出す人がいるだろう。

 シオヤアブは大型のムシヒキアブで、飛翔する昆虫を襲って捕食し,時には自分より数倍大型の虫も仕留める。特に、成虫はコウチュウ目やチョウ目などの昆虫を獲物とし、スズメバチやオニヤンマなどを襲うこともある。シオヤアブは昆虫界最強クラスの戦闘力を持ち、最強の肉食ハンターである。

 アメリカ風怪奇小説の中の妖怪のようなのがアオメアブ(アオメムシヒキ)で、ムシヒキアブ科のアブ。体長25mm前後で複眼は青緑色、体は黄土色。他のムシヒキと同じように、カメムシやコガネムシ等の甲虫、ハエ等の色々な昆虫を捕まえて口吻を刺し、体液を吸います。大きさは25mm前後、体は褐色、複眼は青緑色(画像)のため、アオメアブの名前がついている。肢の色は付け根から黒・黄・黒。私が妖怪のように感じる理由はアオメアブの流線型でない体形、複眼の強烈な青緑色。スマートでなく、個性的で、威圧的な姿は強烈で、つい惹きつけられてしまう。

 いつの間にか湾岸地域でもクマゼミの鳴き声がうるさくなっている。その鳴き声は子供の頃に聞いたことがなかった私には妖怪の鳴き声に思えたのだが、アオメアブは今の私には妖怪の姿恰好に見えるのである。

シオヤアブ、メス

シオヤアブ、オス

アオメアブ