アキノノゲシの花

 キク科のアキノノゲシ(秋の野芥子、Lactuca indica)の英語名はIndian lettuce。春から咲くノゲシに対して、秋に咲くためアキノノゲシと名づけられた。

 アキノノゲシは日本各地、東アジア、東南アジアに広く見られる多年生草本。道路端などの荒地や放棄畑などに生育し、夏の終わりから秋まで次々と淡黄色の花を咲かせる。葉の形には変異があり、画像のように分裂しないものがホソバアキノノゲシで、アキノノゲシは葉が羽状に分裂する。近年はホソバのタイプが多くなってきて、最近ではアキノノゲシに含め、分類しないのが普通である。背が高くなる草で、花が咲く今頃は草丈が2m近くになり、よく目立つ。また、鳥の餌用にリュウゼツサイという栽培品種があり、葉の幅が広く、かなり大きく育つ。

*ノゲシ(野芥子、最後の画像)もオニノゲシ(鬼野芥子)もキク科ノゲシ属で、ヨーロッパ原産。ノゲシは史前帰化植物として日本に入ってきたのですが、オニノゲシは明治中期に帰化しました。タンポポと並んで、どちらも今では雑草中の雑草です。名前から「野のケシ」と思いがちですが、ノゲシはケシ科ではなくキク科。キク科のレタスに似て、黄色いタンポポのような花が咲きます。ノゲシはケシと違って、食べることができます。オニノゲシはノゲシに似ていますが、葉がアザミに似て、トゲが硬くとがり、触ると痛く、ノゲシより緑が鮮やかです。ノゲシより荒々しい感じがあり、名前に「鬼」がつくのが納得できます。ところが、二つが交雑したアイノゲシがあり、識別は意外に厄介です。