サンゴジュは関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄の主に沿海地域に自生するスイカズラ科の常緑樹。湾岸地域では公園や歩道によく植えられていて、今はその実が赤く熟し、見頃になっている。サンゴジュは葉が厚く燃えにくく、材には水分が多いので防火のために庭木や生け垣にされることが多い。
夏から秋に赤く熟す実(画像)を海のサンゴに見立てて、「珊瑚樹」と名付けられた。実の先端に雌しべの柱頭が残っていて、それが房状になっている様子はまさに珊瑚の細工品に見える(画像)。赤い実と緑の葉のコントラストは見事で、つい見惚れてしまう。その実は長さ7~9㎜の卵形で、8~10月に赤くなり、完全に熟すと黒くなる。