サンゴジュの実の色変化

 サンゴジュ(珊瑚樹)はガマズミ科の常緑高木で、開花時期は6月中旬から下旬。花が終わり、実をつけ、今はその実が赤くなり出している。サンゴジュは湾岸地域に意外に多く植えられていて、公園などでサンゴジュを見ることができる。

 夏から秋に赤く熟す実を海のサンゴに見立てて、「珊瑚樹」と名付けられた。実が珊瑚の加工品に似ているからである。だが、垣根として刈り込まれると、花も実も見ることができない。そのためか、「サンゴジュ」という印象的な名前の割には緑の垣根としか見られていない場合が多い。

*紅朱色の珊瑚を小さな玉に加工し、その真ん中に穴をあけて金銀などの針金を通し、その針金を組み合わせてかんざしや飾りものにしたのが珊瑚の加工品。実の先端に雌しべの柱頭が残っていて、それが房状になっている様子はまさに珊瑚の細工品といったところ(画像)。画像は7月から9月までの実の色の変化。