ハマゴウの花

 「ハマボウ」、「ハマユウ」、「ハマゴウ」の三つの名前はとても紛らわしく、私は何度も混同してきました。ですから、画像で三つの花の違いを確認した上で、ハマゴウを調べてみましょう(最初の二枚の画像がハマボウハマユウ、その後はハマゴウ)。

 「ハマゴウ」という名前は、平安時代の『延喜式』、『本草和名』において「浜を這う」という意味で、蔓荊子(はまはふ)、波万波比(はまはひ)と呼ばれていました。その後、ハマゴウが精油分を含み、芳香があることがわかり、香や線香が作られ、浜辺の香りの植物ということから、ハマゴウ(浜香)となりました。その開花時期は7~9月で、画像のように唇型をした青紫色の花が数輪ずつ集まって咲きます。種子は蔓荊子(まんけいし)と呼ばれ、煎じて飲むと、強壮、鎮痛に効果があります。

 ハマゴウは海岸に生育する常緑の海浜植物。海浜植物の北の代表がハマナスなら、南を代表するのがハマゴウ。葉の裏面には灰白色の毛が密生していて、白く見えます。湾岸地域のハマゴウは公園に植えられたものがほとんどです。

*画像のハマゴウの葉にはフシダニによってハマゴウハフクレフシという虫えい(虫癭)ができています。虫えいは虫こぶ(虫瘤、英: gall)のことで、植物組織が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のことです。

ハマボウ

ハマユウ

ハマゴウ

ハマゴウ