ハマボウの黄色い花

 ハマボウアオイ科フヨウ属の落葉低木。浜に生える朴の木(ほおのき)から「はまぼう」になり、漢字は「浜朴」。「浜椿」ともいわれ、昔から詩歌に詠まれてきた。同じフヨウ属のオクラの花に色も形もよく似ている。ハマボウの花の黄色は黄色そのものに見える(画像)。ハイビスカスと同じように、朝咲いて夕刻にはしぼむ一日花。日本原産の野生のハイビスカスである。しぼんだ花は燈色に変わる。海水につかっても育つため、「温帯のマングローブ」とも言われている。そんなハマボウが何本も晴海の運河横にあり、花をつけている。

 ハマボウの花の中心部は暗赤色で、中心のメシベに多数のオシベが合着している。私はハマゴウとよく名前を言い間違えるが、ハマボウは黄色の花の比較的大きな木、ハマゴウは薄紫色の花をつける小木である。ハマゴウも今その薄紫色の花をつけている。

ハマゴウ