ネモフィラとオオイヌノフグリの花

 ムラサキ科ネモフィラ属のブルーインシグニスが一面に咲く光景で有名になったのが国営ひたち海浜公園ですが、普通はネモフィラと呼ばれています。ネモフィラは4月中旬に見頃になり、花径2cmほどのサイズで、みはらしの丘一面が青く染まり、インスタ映えする景色のため、多くの人が訪れます。湾岸地域でもあちこちで見ることができます。

 既に記したオオバコ科クワガタソウ属のオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)もあちこちの空き地で見ることができますが、その花色は一見するとネモフィラと似ていなくもありません。オオイヌノフグリは春の早い時期に花を咲かせることが多く、3月から4月にかけて見られます。一方、ネモフィラは4月中旬から5月にかけての開花が一般的です。

 オオイヌノフグリの花の直径は約1cm程度で、ネモフィラに比べて小さめです。一方、ネモフィラの花は直径が2cm以上になることもあり、オオイヌノフグリより大きな花を咲かせます。また、オオイヌノフグリの花びらは4枚ですが、ネモフィラの花びらは5枚のため、花びらの数でも見分けることができます。

ネモフィラは北アメリカ原産の一年草で、和名が「瑠璃唐草(るりからくさ)」。野原のオオイヌノフグリの別名も「瑠璃唐草」です。ネモフィラ以外の画像は既に記したものですが、「同じ、違う」という異なる観点から見比べると、どんな比較ができるでしょうか。

ネモフィラ

オオイヌノフグリ

マダムマルシア

オックスフォードブルー

オオカワヂシャ