アブラナの花

 今日は立春アブラナが咲き出している。黄色い花を咲かせる菜の花は春の到来を感じさせる。アブラナは観賞用や景観用だけでなく、料理の材料や油の原料としても使われてきた。小ぶりの花をたくさん咲かせ、花色が鮮やかな黄色であることが特徴。

 アブラナは古くから野菜として、また油を採取するために栽培されてきた作物で、成長過程に応じて名前が変わる。若い葉を食べるときはアオナ、花をつけているときはナノハナ、花のあとに種子ができたときはナタネ。アブラナは食用、鑑賞用、油の原料として、昔から日本人の生活に密着していた。

 「菜の花」はアブラナ科アブラナ属の花の総称で、アブラナまたはセイヨウアブラナの別名である。キャベツ、カリフラワーなどもアブラナ科の植物で、いわゆるナノハナを咲かせる。菜の花はアブラナ科の野菜の食べる花の部分のことで、大根、小松菜、キャベツ、水菜、カブ、ブロッコリー等々、それらの花が「菜の花」として食べられている。黄色い花を咲かせるアブラナ属以外で白や紫の花を咲かせるものは「白い菜の花」、「大根の菜の花」と呼ばれている。実際、大根は白や薄紫の花を咲かせる。

*画像は現在栽培されているセイヨウアブラナ