ストックの花たち

 2月中旬に冬の花としてストックの花を記しました。冬の定番ストックのほとんどはアブラナ科アラセイトウ属ですが、それもそろそろ終わりに近づいています。ストックは南ヨーロッパ原産で、開花期は冬~春。花には芳香があり、切り花としても広く栽培されています。「ストック」は英名で、和名はアラセイトウ(紫羅欄花)。葉が厚く、毛に覆われていて、ラセイタという布(ポルトガル語で羅紗に似た地の厚い毛織物)に似ていることから転訛したようです。

人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草として栽培されていました。日本には江戸時代初期に渡来しました。人気があるため、園芸品種が豊富です。既に大正時代末期には千葉県安房地域で、日本最初の切り花生産が開始されました。

*画像は園芸種のキスミー