サザンカの花

 サザンカは私の住む江東区の木、花で、街路樹や生垣のサザンカが咲き始めています。サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑の広葉樹。サザンカの花と言えば、童謡の「たきび」の歌詞が反射的に口をつきます。今は焚火などすっかり見られなくなりました。

 サザンカはツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。サザンカには多くの園芸品種があり、サザンカ、カンツバキ、ハルサザンカの群に分けられています。湾岸地域に多い園芸品種には、花の色が赤のものが多く、八重咲きが多く見られます。花の少ない晩秋から初冬にかけて長い間咲き、正月を過ぎても楽しめます。

 椿(つばき)の漢名の「山茶花」が、いつの頃からか「サザンカ」という名前として間違って定着しました。中国語のツバキ(山茶)の花から「山茶花(サンサカ)」となり、それが訛ったようです。日本が原産地で、学名も英名もサザンカです。

 ツバキとは葉も花も似ていて、なかなか見分けがつきません。そこで、見分け方を三つ挙げてみましょう。まず、秋に咲き始めるのがサザンカ、少し遅れて冬になって咲き始めるのがツバキです。サザンカの葉は、ツバキと比べると一回り小ぶりで、葉の付け根部分にあたる葉柄に細かい毛が生えているのがサザンカ、毛が生えていないのがツバキです。最後に、ツバキの花は、そっくり丸ごと落ちるのに対し、サザンカの花は花弁がバラバラになってそれぞれ散っていきます。