ハンゲショウの花

 ハンゲショウ (半夏生、半化粧) はドクダミハンゲショウ属に分類される多年草。カタシログサ (片白草) ともよばれる。水辺や湿地に生え、高さ1メートルに達し、葉は互生する。夏に小さな花が集まった細長い総状花序をつけ、その周囲の葉が白く変色する(画像)。花期に葉が白くなるのは、虫媒花で、虫を誘う必要から白くて目立つように進化したのではないかと言われている。

 花は葉と同じく白で、紐状で、茎先の葉と対生する位置に長さ10~15cmの総状花序を出し、小さな白い花を多数つける(画像)。花には花弁がなく、花序の下の方から順に咲く。花序と向かい合う葉は花の時期に下半分が白くなり、昆虫を誘引する。この葉は果実の時期には緑色に戻る。