梅雨明け

 今年の梅雨明けは7月になる前で、それも強烈な暑さの中での梅雨明けだった。いきなりの夏で、枯れ始めた紫陽花の花が惨めである。北海道は大雨で、これは地球温暖化というより、地球灼熱化と呼ぶべきなのかも知れない。地獄の炎が地球の近未来となれば、のんびり戦争などしている時ではないのだが…

 人は身近のものへの利益を優先し、遠くの幸福は後回しにするのが常のようで、欲は善に優先し、それがこの夏も続く。灼熱の夏が持続され、地球の幸福は持続可能性が危ぶまれるままとなる。

 名残の花風景はまだ残る地球の優しさなのだと思いながら、老人にはつらい夏の始まりである。とはいえ、夏には夏の風情があるというもので、まだまだ地球は頑張ってくれる筈だと期待しながら、今年の夏を味わうことにしよう。

 画像は梅雨を偲んでのもので、紫陽花と紫君子蘭である。