薔薇は「ばら」ではなく、「バラ」と書くのが相応しいように思えるのですが、「いばら」、「うばら」、「うまら」から転訛したもので、棘のある木の総称(茨、棘、荊)として万葉集にも 登場します。
俳句では冬に咲く薔薇を「ふゆそ(さ)うび(冬薔薇)」、あるいは「寒そ(さ)うび」と言います。薔薇の古語が「そ(さ)うび」なのです。花の少なくなった12月にはバラの花が目につきます。薔薇は初夏の季題ですが、冬に咲く薔薇は「冬薔薇」。薔薇に冬薔薇という種類の薔薇があるのではなく、四季咲きの薔薇で冬に咲いたものが冬薔薇です。
冬薔薇石の天使に石の羽根 中村草田男
咲き切つて薔薇の容(かたち)を超えけるも 中村草田男





