ハッサクの実

 急に梅雨が明けた気がするが、昨日ははっきりと夏を感じることができた。コロナ禍のオリ・パラに暑さも加担し、誰にもしんどい時期である。

 八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことである。新暦では8月25日頃から9月23日頃までで、2021年は9月7日である。江戸時代には正月に次ぐ特別な祝日だった。稲穂が実り始める時期で、各地で「豊作祈願」の行事が行われた。

 果物のハッサクは日本原産のみかんで、「八朔」と書く。江戸時代末期、広島の寺で原木が発見され、住職が「八朔の頃に食べられるだろう」と言ったことから「ハッサク」の名がついた。

 実際には旧暦8月1日頃には、まだ実が小さくて食べるには早すぎ、収穫時期は12〜3月頃で、収穫後に1〜2カ月貯蔵され、酸味の落ちる2〜3月が食べ頃となる。とはいえ、近くの公園にあるハッサクは、八朔前でも画像のように青々しい実をつけ、大きくなり始めている。

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