フヨウ属のムクゲ

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 フヨウ属のムクゲは見る場所や時間によって印象が大きく変わる。とても日本的で、茶席に合うかと思えば、韓国の国花であり、同じフヨウ属のハイビスカスとなれば異国の夏。それぞれに日本的、東洋的、そして世界的と形容して何らおかしくない。とても懐の深いのがムクゲの仲間たちである。かつて、ヨーロッパで植物園がつくられ、植物のグローバリズムがスタートした。人が栽培することによって植物は変えられ、世界中に広まった。ムクゲも日本的であると同時に世界的になった一つで、政治、思想、文化も、そして何より人種がそうなれば、何と世界は平和を享受できるのにと思うと、花の園芸種のごとくにグローバル化することにもっと学んだ方がいい筈である。
 和名の「むくげ」は木槿、槿。別名は「ハチス」。白の一重花に中心が赤い底紅種は「宗丹木槿(そうたんむくげ)」、すべて白い種は「遠州木槿(エンシュウムクゲ)。早朝の3時頃に開花した花は夕方にはしぼんでしまう。最近は園芸種が多く、白のムクゲだけでも玉兎、ホワイトシフォンなど様々。
 ムクゲはめしべの先端が伸び、フヨウは先端が曲がる。タチアオイは花の中心部が淡い緑色。花の時期は、タチアオイが一番早く5月下旬~7月上旬。ムクゲがその約1ヵ月遅れ、フヨウはさらにその後になるが、そのフヨウもそろそろ咲き出している。

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