ユキヤナギかと思って近づくと、随分と様子が違う。一つ一つの花がわかるほど眼を近づけると、確かに一重咲きのユキヤナギではない。小さな花がびっしり咲いていても、花たちが整然と並ぶのがユキヤナギだが、その一つ一つの花が一重ではなく、八重のように見えるのだ。ユキヤナギの花は一重で、基本は5枚で、小さな白い花がすっきりと開き、中心の黄色いおしべがよく見えるのだが、八重咲きのように花びらが幾重にも重なっていて、ふんわり丸い形に見える。一輪一輪が「小さな白いポンポン」のようで華やかな印象を持っている。それで、八重咲きのユキヤナギと思ったのだが、先ずはシジミバナが浮上してきた。どちらも白い花を咲かせるが、シジミバナは八重咲きで、花の中心が窪んでいる。そのため、「エクボバナ」とも呼ばれる。ユキヤナギの園芸品種には八重咲きもあるが、一般的なユキヤナギは花弁が5枚の一重咲き。シジミバナか、八重のユキヤナギか迷ったのだが、直径1cm前後の白い八重咲きで、小さなロゼット(ミニバラ)状の花を多数つけた画像はシジミバナである。花が枝に数珠状に並び、花同士がやや固まって咲いている。また、シジミバナの葉は丸みを帯びており、濃緑色から緑色をしているが、ユキヤナギの葉は細長く、薄緑色。
バラ科シモツケ属のコデマリは庭木としてよく使われますが、八重咲きのものがヤエコデマリ。共に江戸時代に中国から渡来しました。ヤエコデマリはコデマリほど丸い鞠の感じはなくても、一つ一つの花が柔らかい感じで、葉はコデマリより細長く、葉の上半分にある鋸歯の切れ込みも多くない。ヤエコデマリはコデマリの変種で、湾岸地域でも公園樹あるいは庭木として植えられている。細い枝や葉が見えなくなるほど白い多数の花を咲かせ、枝垂れる姿が人を惹きつける。コデマリはオオデマリではなく、ユキヤナギの仲間です。
*残念ながら私自身はユキヤナギの八重の花を見たことがなく、その上、シジミバナがしばしば八重のユキヤナギと混同されているようで、スッキリしないのが本当のところ。画像は確かにシジミバナなのだが、ユキヤナギの八重を見た上でより確かな結論を得たいと思っている。



(ユキヤナギ)

(コデマリ、一重)

(コデマリ、八重)