アオキの赤い実

 初雪の便りを聞くと、雪の積もった白い庭のアオキやナンテンの赤い実が思い出されてなりません。アオキ(青木)はアオキ属の常緑低木。和名の由来は、常緑で枝も青い(緑)ことから。葉は大きいものでは20cm程度になります。その実は卵形の液果で、秋から冬に赤く熟します(画像)。大きさは2cmほどで、春までには鳥に食べられるか、落ちるかします。アオキは江戸の昔から盛んに栽培されてきました。実際、今でも湾岸地域ではあちこちに植えられていて、その実が赤くなり出しています。

 5月のアオキを見ると、枝先に小さな花の塊のようなものが見えます。近づいて、観察すると、そこにアオキの雌花と雄花を見ることができます。アオキはアカメガシワと同じように雌雄異株で、雌株には雌しべだけで雄しべのない雌花が付き、雄株には雄しべだけの雄花がつきます。当然ながら、実を結ぶのは雌株の方です。花は褐色を帯びた紫色で、枝先の円錐花序に穂のように花をつけます。雄花は淡黄色の葯をもつ4本の雄しべがあり、雌花は緑色の花柱があります。雌株の方が花序は小さく、花が少なく、雌花の花弁は4枚で、雄しべが退化してありません。一方、雄株の花序は大きく、花の数もたくさんあります。雄しべは4本で、雌しべの痕跡があります。

*雌花と雄花の違いは画像で確認してください。

雌花

雄花