リンドウは秋の山野草の代表で、里山の明るい林床や草原に見られ、薬草としても広く知られています。春に芽が伸び、ササの葉に似た細い葉をつけ、夏が過ぎると、茎は次第に横に倒れ、秋に先端に小さな蕾をのぞかせます。蕾は渦状に巻いた状態で、日を追うごとに伸び、青紫色で5裂した筒状の花を数輪開きます。
リンドウは漢字で「竜胆」と書き、リンドウの根は竜胆(りゅたん)と呼ばれ、赤褐色で苦味が強く、健胃薬に利用されてきました。竜胆は「熊の胆(くまのい)」より苦いことから、熊より上位の動物である「竜」の名がつけられ、「竜胆」と名付けられました。植物の名前の方はその竜胆がなまってリンドウになったと言われています。
リンドウには多くの園芸種が見られ、鉢花や切り花に人気があり、広く流通しています。二種類の園芸種の画像を挙げておきます。最初は安代りんどう「クリスタルアシロ」と呼ばれる園芸種で、岩手県八幡平市で生産されています(最初の画像)。次は「花巻銀河ブルー」で、宮沢賢治の好きだった青色に因みます(残りの二枚の蕾の画像)。


