ツユクサではなく、マルバツユクサだ!

 ツユクサといえば、鮮やかな青色の花が特徴なのだが、トキワツユクサ、ムラサキツユクサの白花、シロバナツユクサ、ウスアオツユクサなど、白色かそれに近い色の花をつけるツユクサが実はたくさんある。画像のような花を初めて見たのは昨年で、私はなかなか画像の同定、特定ができなかった。そして、見つけたのがマルバツユクサだった。

 マルバツユクサ(丸葉露草)はツユクサ科のツユクサ属で、ツユクサと同属だが、ツユクサではない。マルバツユクサは通常の結実のほか、地下に閉じたままの花をつけ、自家受精して種子を作る特殊な形態を示すことで知られている。地下でできた実も種子をもつため、ツユクサより強い増殖力をもっている。ツユクサと似ているが、葉がツユクサより丸味を帯びて大きく、葉縁が波打っている(最後の画像)。花はツユクサより小さく、色は薄めなので、ツユクサと見分けがつく。

 アジアからアフリカにかけて、そしてオーストラリアの熱帯地方に広く分布し、国内では関東地方以西の比較的暖かい海沿いの地域に自生している。気候の温暖化が影響しているのかどうか分からないが、ここにきて北へと分布を拡大する傾向にある。