シロバナムラサキツユクサの花

 ツユクサツユクサツユクサ属の一年生植物。ツユクサは夏の花で、その花の青さは早朝の露の下りたあぜ道を思い出させる夏の青色。朝露を連想させることから「露草」と名付けられたが、確かに午後には青色がすっかり見えなくなる。ツユクサには青の他に白や紫花もあるが、露草色は実際の青色の花よりも少し明るく、鮮やか。

 ムラサキツユクサは花が紫色で、露草に似ていることから名付けられた。ムラサキツユクサは既に咲いている。ムラサキツユクサは北米から中南米にかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきた。大きな3枚の花弁を優雅に広げる。白色の花のムラサキツユクサもあり、シロバナムラサキツユクサと呼ばれている。その名前は「丸い三角形」に似ていて、何か腑に落ちない。白色の花のツユクサシロバナツユクサと呼ばれている。

 ツユクサに先んじてトキワツユクサ常磐露草)も花をつけている。ムラサキツユクサ属のトキワツユクサの別名はノハカタカラクサ(野博多唐草)で、三枚花弁の白花が特徴。三角形の白い花で、中央には1本の白いめしべがあり、それを黄色の6本のおしべが取り囲んでいる。トキワツユクサ南アメリカ原産で、日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、野生化している。湾岸地域でも野生化したトキワツユクサがあちこちに見られる。トキワツユクサは名前が示すように常緑。

シロバナムラサキツユクサ

ツユクサ

ムラサキツユクサ

トキワツユクサ