ギョリュウ(御柳)はギョリュウ属の落葉樹で、中国原産のタマリクス・シネンシス(Tamarix chinensis)を指します。でも、木が大きくなるためか、最近は花がピンクのラモシッシマ(T. ramosissima)の「ピンクカスケード」がギョリュウと呼ばれ、その年に伸びた新枝に花が咲きます。また、「タマリクス」と言う場合は、ヨーロッパ産のタマリクス・テトランドラ(T. tetrandra)を指す場合が多いようで、「ヨーロッパギョリュウ」と呼ばれることもあります。「ギョリュウ」という名前はTamarix chinensisを指すが、日本では流通の多くがT. ramosissimaであるため、両者が混同され、ラモシッシマは「ギョリュウの代表的な園芸種」として扱われているようです。
*和名は漢名の「御柳」の音読みで、楊貴妃がこの木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞したことから、御柳の名で呼ばれるようになったと言われています。また、中国では聖柳(テイリュウ)とも呼び、神聖な木の意味もあるようです。ヨーロッパでもギョリュウは聖書に記載があり、世界で最初に植樹された樹木だそうです。その聖なるギョリュウがグローバル化のお蔭か、最近はあちこちに植えられ、有難味はすっかりなくなってしまいました。


