ハーデンベルギアはコチョウランを小さくしたような花が、連なるように穂になって多数咲きます。つる性の常緑低木で、堅い革質の葉をつけ、各葉腋から花穂を伸ばします。主に栽培されるのはビオラセア種(Hardenbergia violacea)です。花色もいくつかあり、複数の品種が選抜育成され、ハーデンベルギアあるいは「小町藤」の名前で流通しています。つるは育つと2m以上になりますが、巻きつくのではなく、ほかの樹木などに絡まって伸びていくタイプで、庭のフェンスやトレリスに絡ませてもよく、コンテナの寄せ植え材料から、切り花としてフラワーアレンジまで、幅広く利用できます。
マメ科のハーデンベルギアはオーストラリア東部が原産です。3月から5月に、「えんどう」に似た小さな花を房状に咲かせます。フジの花を小型にしたようなためか、「コマチフジ(小町藤)」、マメ科の花の形から「ヒトツバマメ(一葉豆)」とも呼ばれます。花は旗弁がまるい蝶形花。画像は白色の花が開く前の、現在のハーデンベルギアで、開花まではまだ暫くかかりそうです(花の画像は以前のものです)。



